セレモニー:最初のショートステージを22番手で手堅くクリア ハイルでセレモニアルスタートが行われ、いよいよ本格的な競技開始へ

2022年1月2日
No. PD22-01

ハイルのスタートポディアムの上で手を振る日野チームスガワラ 1N9A8342.jpgハイルのスタートポディアムの上で手を振る日野チームスガワラ

ポディアムからビバークへ向かう日野600シリーズ 0L3A0452.jpgポディアムからビバークへ向かう日野600シリーズ

 ダカールラリーの2022年大会がいよいよスタート。1日、サウジアラビアのジェッダ近郊で最初の競技区間となる19.51㎞のステージ1Aが行われ、2輪車144台、クアド(4輪バイク)20台、4輪車89台、小型バギー(T3)48台、改造範囲の広い小型バギー(T4)47台、オープンクラス5台、トラック56台の合計409台が出走した。

今大会のトラック部門にハイブリッド仕様の「HINO600シリーズ」を初投入する日野チームスガワラはハイブリッドシステムの確認をしながら順調に走行し、同部門の総合22位でゴールした。その後595.71㎞の移動区間でスタート地のハイルに到着したチームはビバークに隣接した会場でセレモニアルスタートに臨み、ラリーの本番スタートに改めて気持ちを引き締めた。

 南米から中東のサウジアラビアに舞台を移して3回目の開催となる今大会は北部の都市ハイルをスタート地に定めているが、実際には車検などの準備手続きを紅海沿岸のジェッダで行ったあと、1日にステージ1Aを消化しつつハイルへ移動。2日にハイルを基点とするループコースで333㎞のステージ1Bが行われ、本格的な競技スタートを迎える。

 この日のSSはジェッダから225㎞北上した海岸近くの丘陵に設定された。多くが砂地のピスト(未舗装路)だが大きな砂丘も登場。コース長は短いものの今大会の難易度の高さを窺わせた。

 ハイブリッド車両で初のダカールを戦う日野チームは12811日にかけてハイル近郊の砂漠地帯で開催された「ハイルラリー」にテスト参戦するなど、現地で入念な最終調整を実施。細かい不具合への対処とともに、競技中にハイブリッドシステムの出力を効果的に引き出すための使い方を検討し、セッティングの煮詰めを行ってきた。ダカールでの最初の競技区間となったこの日のSSでは切り立った砂丘が連続するなど、ハイブリッドの回生~アシスト効果を強く得られる路面ではなかったが、ノートラブルでゴール。今回で3年連続となるチーム代表兼ドライバーの菅原照仁、ナビゲーターの染宮弘和、メカニックの望月裕司(日野自動車)のコンビネーションも良好で順調な滑り出しとなった。

2日のループコースは砂丘越えは少ないものの、柔らかい砂地の路面が続く。序盤から厳しいステージが予想されている。

菅原照仁
ハイブリッドになって初めてのダカールに臨み、新しい時代を感じながらスタートしました。主催者のトラブルなのか、ペースの速い車両のスタートが遅れたため何度かコース上で避けて先行させる場面があり、多少のタイムロスになったと思います。ともあれ初日としてはまずまずの内容でした。

望月裕司
短いSSで新型車両のポテンシャルを出し切るには至りませんでしたが、実戦でハイブリッドのアシスト効果を感じることが出来ました。まだまだ手探りの部分もありますが、しっかり熟成して行きたいと思います。

染宮弘和
12月上旬にハイルラリーに出場したあと、そのまま当地で調整を続けてきましたので、体調は万全です。今回もロスなく走れるようミスのないナビゲーションを続けたい。照仁さん望月さんとのコンビも3年目でコンビネーションも良好です。

ジェッダ市内のサービスパークで点検を受ける日野600シリーズ 0L3A0077.jpgジェッダ市内のサービスパークで点検を受ける日野600シリーズ

ハイルのスタートポディアムに登壇した日野600シリーズ 0L3A0435.jpgハイルのスタートポディアムに登壇した日野600シリーズ

ポディアムで手を振る菅原照仁、染宮弘和、望月裕司組 1N9A8350.jpgポディアムで手を振る菅原照仁、染宮弘和、望月裕司組

声援に応える菅原照仁 0L3A0468.jpg声援に応える菅原照仁 

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